2022年12月08日

【オランダ🇳🇱】聖ニコラウスの日B シンタクラース

オランダでは12月6日のお祝いを「シンタクラース」と呼びます。
「サンタクロース」っぽいですね。

東麻布「モーニングトン・クレセント」では不定期で土曜日に英国菓子の販売があるのですが、今回はシンタクラースのタイミングに合わせてオランダのお菓子が用意されるというので買いに行ってきました。

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・Gevulde koek(円形のアーモンドペースト入りクッキー)
・Gevulde speculaas(フィリング入りの細長いスペキュロス)
・Boter koek(バターケーキ)

オランダ語の「Koekクーク」はケーキやクッキーの意味で、「Gevuldeヘフルド」はおそらく〈埋める・詰める〉の意味の動詞由来かと。

いずれもバターたっぷりのザックリ食感で、英国菓子同様に紅茶泥棒なやつですね。

欧州版のサンタクロースにはちょっと怖い相棒や助手が一緒にいる場合が多く、良い子にプレゼントをくれるだけでなく、悪い子にはお仕置き(とはいってもプレゼントが石炭や木の枝になってしまう程度です)があったりします。

日本の「なまはげ」のような風習を連想しますね。


むかーし、NHKで放映された『PEANUTS』のハロウィーン回で、子供たちがトリックオアトリート!で家をまわった際、他の子はいろいろなお菓子をもらっているのにチャーリーブラウンだけは「かりんとう」しかもらえないという話がありました。

ところが原語のチャーリーブラウンのセリフは「I got a rock」、つまり「石ころ」しかもらえてなかったという衝撃の内容で、日本のスタッフはモロモロ鑑みて「かりんとう」と配慮の翻訳をしたのでしょう。

もっとも、欧州版サンタクロースの風習を知ってみると、石ころのプレゼントにもそれなりの意味合いがあるのかもですね。チャーリーブラウンが悪い子だとは思いませんけども。


【モーニングトン・クレセント】
東京都港区東麻布 2-14-3 カサド並木101
http://mornington-crescent.co.jp/
posted by kan at 12:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 世界のお菓子の世界 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする