青葉区のオーストリア料理をもうひとつ。お菓子です。
オーストリア政府公認の日本人製菓マイスターは4人。
そのうち八木淳司氏、栢沼稔氏、三浦祐一氏の3名は大ベテラン。
いずれも80年代に製菓マイスターを取得されて、活躍なさってます。
最年少の製菓マイスター・今井伸哉氏は1973年生まれ。
今井氏がオーナーシェフを務める店が「ナッシュカッツェ」です。
そういえばノイエスの野澤シェフは1972年生まれ。
同じ世代の仕事には興味があります。って料理人でもないのに…
僕は1972年の早生まれで、平井堅と山崎まさよしと同じ学年です。
で、2人ともジョージ・マイケルの「FAITH」をカバーしてまして、
その感覚がリアルに身近に「ああ、やっぱり」と感じられるんです。
同年代なら言わなくてもわかること、ってあると思うんですよ。
と、脱線はこのくらいで。
ある夏の暑い日、青葉区の「ナッシュカッツェ」に向かいました。
住所は「荏田西」ってことしかわかってませんでした。
江田駅で降り、陸橋を渡り、セミの声で大音量の公園を過ぎ、
大通りに戻ったところにちゃんとケーキ屋さんがありました。
人生はいい加減なようで、なんとかなるようにできてるものです。
まず店内でザッハトルテをいただきました。
チョコレートのうわがけは厚いタイプ。
甘味はさほどでもなく、上品な仕上がりです。
持ち帰りのカルディナール・トラディショネル。
メレンゲ生地にコーヒークリームをはさんだシュニッテンですね。
これはウィーンで食べるのとほとんど変わりません。
高温多湿の時期のためか、クリームがムースっぽい仕上がり。
HPのケーキの詳細には興味深い記述がありました。
エスターハーツィー。羽根模様で有名なお菓子ですね。
これは季節によって材料を少しずつ変えて提供しているそうです。
暑い時期はキルシュの香りをきかせて、軽やかに、さわやかに。
秋が深まればへーゼルナッツを使い、シナモンも加わります。
焼き菓子のマルモアクグロフ、カイザークグロフ、キプフェル。
素朴で懐かしい味です。
アプフェルシュトゥルーデルは見当たりませんでした。
夏でもグラニースミスが安く手に入れば…
というものでもないのかな?
さてお勘定…と思ったら、シェフがパソコンの画面に釘付けに。
いつ気づくかな〜と思って、静かにレジの前に立ってたら、
ふと振り返ったシェフを必要以上に驚かせてしまいました。
お友達がパン職人の試験に合格した旨のメールが届いたそうで、
画面に見入っていたとか。
驚かせた結果か、いろいろと話を伺うことができました。
保冷シートもいただき、その節はまことにありがとうございました。
◆お店情報
【Cafe-Conditorei Naschkatze ウィーン菓子ナッシュカッツェ】
住所:横浜市青葉区荏田西2-15-1-102
TEL :045-211-4533
営業時間10:00〜20:00
月曜定休(月曜祝日の場合火曜休み)
http://www.naschkatze.jp/
2008年08月26日
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ここのエスターハーツィーも好きだけど、リンツァートルテは温めて供してくれるので、ここではリンツァートルテを食べることが多いかな。
こぶた君シェフとお話したのね。こんど、その縦縞のズボンは止めたほうがいいって言っておいて。全身白で決めたほうがカッコ良いって。(お店、おしゃれなのに〜)お店のオーブンも真っ赤で可愛いですよね。
藤が丘のノインシュプラーデンにも行ってみたのですが、
オーストリアの香りがあまりしなかったので、今回は割愛しました。
他のフランス菓子の店を訪れるため、また青葉区に出没するかもです。
焼き菓子が豊富でウハウハ言っちゃいますよ。青葉区は人口当たりのツタヤの軒数よりケーキ屋の軒数のほうが多いとか・・・。
いろいろ話題のお店も多いですが、私がオススメするのはナッシュカッツェとピュイサンスですね。私自身の好みの問題もあるのだけど、アンプチパケやディフェールはちょっとおしゃれすぎちゃってね。青葉区ではないけれど、あざみ野からバスで百合丘のリリエンベルグという手もありますよ。
なるほど。