絵に描いたような千鳥足の酔っぱらいとすれ違う。
なんとなく、ものがなしい雰囲気。
ま、昼間はもっと殺風景ですけど。
柳通りで左折して、向かった先はセンターグリル。
注文したのはお約束の「浜ランチ」(1050円)です。

スパランチもいいんですけど、炭水化物過多なんで。
浜ランチに「ふた口だけナポリタン付き」だといいなあ。
由緒正しい?金属プレートで登場。
オムライスとチキンカツ、ポテサラにキャベツ。
チキンカツは揚げたてでアツアツ!
オムライスの中身はチキンライスに変更可能です。
こちらの店、ハレの日の洋食屋さんではないと思います。
どちらかといえば普段着の食堂。
そこそこウマく、誰にも気兼ねなく、落ち着く空間です。
10歳くらいの男の子が、母親に急ぎのお使いを頼まれる。
走って駆けつけた場所はお妾さんの家。
戸を開けた女性は軽く驚き、奥にいる父親に声をかける。
父親は手紙を受け取り一瞥する。
と、財布から2枚の紙幣を取り出してひとこと。
「洋食でも食わせてやってくれ」
さし向かいでオムライスを食べる2人。
お妾さんに尋ねられる。「どう、おいしい?」
顔を上げずにうなずく男の子。
…みたいな、昭和っぽい映画かドラマってなかったですかね?
そんな状況が似合うような洋食屋さんかと思います。
実は妄想族です。
浜ランチ:(星3つ★★★☆☆)
◆店舗情報
【センターグリル】
住所:横浜市中区花咲町1−9
電話:045-241-7327
営業時間11:00〜21:15L.O.
月曜定休
http://www.center-grill.com/
出典:説明不要の有名店。千葉県在住でも知ってるくらいに。
◇ほんま様の記事
http://taputapu.blog18.fc2.com/blog-entry-394.html
◇teru様の記事
http://terusblog.blog3.fc2.com/blog-entry-41.html
でもお腹はペコペコで、グググゥ〜と鳴って、我慢できずに一口だけと思ったのが美味しくて結局全部平らげちゃったんだね。
お家へ帰ってからお母さんが出してくれた夕飯が、満腹で食べられないのを無理やり詰め込んで、苦しくて苦しくてたまらない夜を過ごす・・と思いたい。
大人になってから、ただ一度お母さんを裏切ってしまった、ほろ苦い味としてセンターグリルの浜ランチを時々思い返す、師走の冬の夜。
ってぇのはどうでしょうか?
もしも漫画ならば、波津彬子さんの絵かなー?と。
そうきましたか。
「お母さんが出してくれた夕飯が、満腹で食べられないのを無理やり詰め込んで」の部分…同感です。僕もそうすると思います。
一方で、お妾さんは母の敵であると同時に、肉親とは違って「女性としての存在感」を感じる人でもあります。
お妾さんの家までお使いに行くこと自体、ませた子供にとってはやや秘密めいた、小さな冒険のようなおもむきがあるんではないかと。
心境は複雑なんだけど、イヤイヤ訪れたワケでもない、みたいな部分もどこかにあったりなんかして。
「雨柳堂夢咄」みたいなイメージでしょうか(^^)?