ドブロヴニクに2泊して、8日目の朝。
この日はスプリトに戻ります。
まっすぐ戻るのも芸がないので、ちょっとだけボスニアに寄り道。
ドブロヴニクからモスタルまでのバスが70クーナ(≒1050円)。
日本人はビザなしで旧ユーゴ諸国に入国できます。
クロアチア、ボスニア、セルビアで使われている言語はほぼ同じ。
格変化と方言の違い程度の差しかないようです。
ただし、スラブ系正教会のセルビアではキリル文字が使われます。
そういえば日本にも正教会の大聖堂がありますね。
みなさまご存知の、お茶の水のニコライ堂です。
バスでのボスニア入国審査は、さほどものものしい感じはありません。
モスタルに着き、とりあえず10ユーロだけ両替して現地通貨を入手。
19KM(コンベルティビルナ・マルカ:兌換マルク)くれました。
手数料を考慮すると、1KM≒60円ということになります。
バスターミナルから歩き始めると、景色のよい場所に、ちょっと心なごみます。
が、街の建物を見ると、壁がところどころ、お椀型にえぐれていたりします。
ん…
銃撃の痕跡だろうか。
しばらく歩きまわりましたが、観光気分で写真を撮る気にはなれません。
撮れた写真はこれだけ。
ネレトヴァ川の流れがとてもきれいなのでした。
モスタルの象徴はスタリ・モストという橋。橋と周辺が世界遺産に登録されています。
その橋もボスニア内戦で一度は破壊されました。2002年時点で、橋は修復中でした。
そして内戦後、敵対した民族のコミュニティは川を境に分けられたのでした。
戦争は一度始まってしまうと、取り返しがつかないものですね。
この旅行で訪れたクロアチアの観光地も、戦争被害に遭っています。
建物はきれいに修復できるかもしれませんが、人の記憶は…
スプリト行きのバスチケットを買い(15KM≒900円)、
出発までの間に、余ったお金でチェバプチチを買います。
挽肉の細長い肉団子を、タマネギと一緒にパンにはさんだもの。
ルーマニアのミティティと同様、バルカン半島一帯でみられます。
バスはまたクロアチアに入り、スプリトを目指します。
車窓からはカルスト地形がバッチリ見えますね。
歴史は繰り返す…のか。
2011年02月22日
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