9日目。フェリーはアドリア海の対岸・アンコーナの港に到着。
入国時、係官に聞かれます。
「日本人はイタリアに入国するのにビザは必要ないの?」
聞かれたので答えます。
「No need」…って、セリフがまるっきり逆じゃないですか。
さすがのヘタリアなのです。
さてこれからどうしよう。
南イタリア、ブーツのかかとあたりを歩いてみたい。シチリアもいいなあ。
ただし、この日が土曜日で、水曜日にはローマから帰国します。
イタリア北部にいたとしたら、4日間もあれば存分に歩きまわれるんです。
日本でいえば首都圏みたいな感覚ですから。
でも、今いるアンコーナは北陸のような位置にあります。
そして5日後には近畿の古都から帰国、という条件付き。
そんな条件で出雲大社や境港に行ったり、九州に行ったりできるのか…
ということで、結論は「近畿で帰国までゆっくり」。
ただ、4日間ずっとローマにいるだけというのもアレなので、
ここは「ナポリを見て死ね」かな。
…といった脳内シミュレーションを経て、列車で移動を開始します。
ペスカーラ・フォッジャを経由して、ナポリに到着。いや遠かった。
ナポリは初めて。
早速ホテルにチェックイン。2泊で62ユーロ(≒7440円)。
荷物を置いて歩きはじめたのですが…
しばらくしてクレジットカードを落としたことに気づきました!
よりによってイタリア最凶(半分嘘)のナポリで。
・ホテルに戻ってカードがないのを再確認
・イタリア国内のVISAに電話して利用休止依頼
・利用明細レポート確認用の番号を教えてもらう
などなど、ナポリ初日の残り時間をそんなことに使ってしまいました。
ある程度の現金と予備のカードを持ってましたので、大事には至らず。
冷静に振り返ってみると、旅行のたびに結構な失敗をやらかしてます。
しかもこの旅行では、クアラルンプールでまさかの大失敗。
テレビの深夜番組の放送時間が「2月24日の深夜2時」だとします。
当然ながら、2月25日の午前2時と捉えますよね。
これを乗り継ぎ便の出発日時にあてはめてしまったのですよ。
H.I.S.で「ローマへの乗り継ぎ便は4月24日の深夜2時発です」と言われ、
深く考えずに24日の夜中に空港カウンターでチェックインしたのですよ。
そして「この飛行機は24日の午前2時に出発した」と指摘されたのですよ。
「え?」と日時を確認して3秒後、頭の中が真っ白になりました。
妄想族のせいか、普段から脳内シミュレーションは欠かさないので、
アクシデントの対処方法は映像でイメージできることが多いのですが…
このときは真っ白でした。燃え尽きたか。
このケースは100%自分が悪いので、チケットを買い直す決意をします。
そしたらカウンターの人が「ちょっと待て」と。
なんとなんと、1日後のローマ行き便を手配してくれたのです!
なんの交渉もしてないのに。それ以前に格安航空券だというのに。
マレーシア航空の皆様、本当に本当にありがとうございました。
もう南西方面に足を向けて寝られません。
2011年02月24日
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なぁ〜んて、旅の失敗は時間が経てばどんなコトでもよい思い出ですよね♪
責任の所在はハッキリしてますので、結果的には運が良かったのでしょうね。
…どちらかというと、やはり飛行機すっぽかしの方が笑い話っぽいですね。