ここで、朝食時に遭遇した別のツアーの一行と再会します。
また話をする時間がとれました。
一度ロッジに戻って夕食をいただき、またボートで出かけます。
この日のメイン・アクティビティ。ウミガメの産卵を観察するのです。
まだ明るいうちにとある浜辺に到着、しばらくはぶらぶらします。
どこからやって来るのか、浜辺にはだんだん人が増えてきます。
さて暗くなってきました。すると現地ガイドさんから、
「9人ひと組のグループになってください」との指示を受けます。
そして電車ごっこよろしく1列になって、浜を移動します。
波打ち際を歩きつつ空を見上げると、天の川が広がっています。
久しぶりに見たなー、などと油断した瞬間に大波をかぶります。
ニコパン(※)はずぶぬれ、トレッキングシューズの中は砂だらけ…
突然、後ろを歩いているご婦人に腕をつかまれてビックリ。
なにしろ暗いので、砂に足を取られることもしばしば、なのです。
でも奥さま、つかまるなら旦那さまの腕の方でお願いします。
ウミガメの上陸ポイントに到着すると、現地ガイドさんから注意が。
極力静かに、フラッシュ撮影は禁止、つまり照明はダメ。
自由にあちこち歩き回ることはできない。グループ行動で。
ガイドさんはじっと目をこらして「これがカメの這った跡」と示し、
その先にいるカメを発見します。そしてさらに指示を受けます。
「彼女は卵を産むポジションを探しているので、20分待ちます」
ああ、メスだからsheを使うのね。
20分待ち、ようやく近寄って観察することになります。
ガイドさんは赤いセロファンを貼った懐中電灯を持ってまして、
必要最小限だけ、カメを照らします。
卵を産み始めると、人が近寄っても産卵を続けるようです。
近くには、すでに卵を産み終えて砂をかけている個体もいました。
なんといいますか、やはり命というのは厳粛なものですね。
トルトゥゲーロは“ウミガメのいる場所”という意味なのだとか。
※ニコパン=二コルパンツ。内輪ネタです。