アライバザールと、メトロ駅の地上入口。
地下鉄のMマークの後ろには警官がいます。
ツム百貨店。
なかなかいいものが揃っている印象でした。
ここでトイレを探したのですがみつからず、質問してみると、
「この建物にトイレはない、外にある」と言われました。
代わりといってはなんですが、こんなものをみつけました。
誰が何のために使うのか、巨大イス。
コレがウズベク語で「トイレ」の表示なのですが、
そこに行ってみたらすでに使われてなくて、閉鎖されてました。
なんということだ。
ウズベク語はラテン文字への転換が始まっているのですが、
実際にはまだまだキリル文字の世界です。
キリル文字にはなじみのない人も多いと思いますが、
文字そのものには意外にすぐ慣れますよ。
そもそも慣れないと降りる駅名からしてわかりませんし…
ツム百貨店からメトロのコスモナウトラル駅までの間の緑地には、
屋台ふうの本屋さんが並んでました。
普通の本屋さんにも入ってみました。本は総じて高価です。
お、村上春樹の『1Q84』がある!
で、よく見たらほとんど全部がロシア語の本なのでした。
ウズベキスタンではロシア語も公用語ですので、
本を読む人にとってはロシア語でも全く問題ないのでしょう。
個人的に生物に興味があるもので、旅先の地域の図鑑など買いたいなあ、
と思いますが、途上国では現地語の図鑑というのはめったにありません。
例えば日本が歴史上どこかの国に組み込まれ、公用語が増えたとします。
新たな公用語のテキストが大量に流通するのは仕方ないとして、もしも、
肝腎の母語である日本語のテキストの流通量が極端に少なかったら…
それはさびしいなあと思いますね。
外国語で情報を得ることのメリットももちろんあるのでしょうけど、
できれば、その国の言葉での出版活動が発展するといいなあ。
社会主義っぽいモニュメントですね。
街路樹は根元が白く塗られています。虫よけの薬でしょうか。
ついでに電柱も。
団地の遊具で遊ぶお子さま。こどもはどこでも一緒ですね。
宿の近くにあるウイグル料理店「ビンケット」で、
ガンファンという料理をいただきました。
中国料理のチョプスイが西にいくとこうなるのかな?
そんなわけで、およそ7日間のウズベキスタン滞在が終わりました。
まずいえることは…
どうせ行くなら暑いとき寒いときを避けた方がよいでしょう。
ムダに体力を消耗してしまいます。
ウズベク人の印象は悪くありません。
スレてないといいますか、自然体でおおむね穏やかな人たちです。
見知らぬ人に対して、突然こちらから質問したときなども、
わかる範囲で答えようとしてくれる様子が伺えます。
タシケントはさまざまな人種が暮らす200万人口都市なので、
逆にこちらが道を聞かれたりしますね。
サービス業に質を求めるのは、まだ酷のような気がします。
外国人相手の商売をしているところはソツがないのですが、
なかなか西側諸国のようにはいきません。
また、サマルカンドのようにキレイに整備された観光都市でも、
ちょっと裏道に入れば「あらら」という落差があったりします。
ショッピングモールのようなハコはできても中身は追いつかず、
営業廃止のホテルや施設も目立ちます。
社会資本が充実するのはまだまだこれからですね。
そして良くも悪くも依然としてロシアの影響が強いのですね。
政治体制は共和制ですが、カリモフ大統領のゆるやかな独裁が続きます。
アフガンや中東の情勢と比べれば、かなり自由で、治安も悪くありません。
独裁は必ずしも絶対悪ではないようにも思います。
カリモフ退陣後の未来が気にはなりますが、一度ソ連に組み込まれた結果、
タリバンのような揺り戻しは起きないのではないかと思います。
西にアラブとトルコ、南にペルシャとインド、北にロシア、東にモンゴルと中国。
中央アジアのこのへんは、それぞれの帝国の最大版図に組み込まれてしまいます。
そこが興味深くもあり、シルクロードが存在するゆえんでもあるのでしょう。
しかし当時そこに生きる人々にとっては、たまったもんじゃなかったでしょうね。
で、またウズベキスタンに行きたいかと問われれば、行きたいと思います。
特に何があるというわけではないのですが…
キルギスやカザフスタンなどの周辺国への玄関口にもなりますし、
ウクライナへの中継地にもなります。
アエロフロートを使う手もありますが、モスクワ経由があまり好きでないので…
(かつてシェレメチボ空港でちょっと電話したら、3000円もとられてました)
なにより滞在してて、気がラクな国だったんですよね。
また訪れる日を楽しみに待ちたいと思います。
それでは長々とおつきあいいただき、ありがとうございました。
(おしまい)
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シルクロードは日本の旅人の憧れですから、かなり羨ましい思いで読ませていただきました。
本来なら各記事にツッコミを入れたいトコロでしたが、ご迷惑をかけないように横浜系ブログへのコメを控えざるをえない状況になってしまったのが残念でした…
ということで、来週アタリに暑気払いでも生きませんか? じっくりと○菜あたりはいかがでしょう?
ツッコミが入りそうなところがありましたでしょうか?
来週あたり一○さんあたりですね、了解しました。