2013年07月30日

「レオ・レオニ 絵本のしごと」(その1)

「Bunkamura ザ・ミュージアム」で開催中の「レオ・レオニ 絵本のしごと」を観てきました。
平日の午前中にもかかわらず、かなり混みあってました。うそーん。
客層はやはりお子様連れのお母さまと、女性の姿が多かったように思います。

母が保育所関係の仕事をしていたため、昔からうちには絵本がたくさんありました。
その中でもレオ・レオニの絵本はお気に入りでした。
そんな人たちが会場に足を運んでいるのでしょうね。

レオ・レオニといえば、一般的には『スイミー』のイメージでしょうか。
光村図書出版の国語の教科書にのってますよね。
小学2年生のみんなの脳裏に焼きついて、その記憶がずーっと残るんですね。

個人的にはレオ・レオニの生み出すネズミたちに惹かれるように思います。
なにしろねずみ年生まれですし?


今回、絵本原画などの作品が4つの大きなテーマに分けられて展示されました。

T.個性を生かして
U.自分は自分
V.自分を見失って
W.知恵と勇気


まずは「T.個性を生かして‐ちょっぴりかわり者のはなし」のテーマで紹介されたもの。

『フレデリック』より 1967年 パステル、コラージュ、他・紙

フレデリック―ちょっとかわったのねずみのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)

これがいちばん好きな絵本作品かもしれません。子供心に「いいなあ」と思ったものです。
原画は切り絵のコラージュなんですよね。


『おんがくねずみジェラルディン』より 1979年 色鉛筆、鉛筆、他・紙

おんがくねずみジェラルディン―はじめておんがくをきいたねずみのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
大きなチーズのかたまりをみつけたジェラルディン。
仲間を集めてチーズをあげていると、しだいに中からねずみの像が姿を現します。
そして像はそれまで音楽を知らなかったねずみたちにフルートの演奏を聴かせます。
やがてその像を食べなくてはならない事態になるものの…
音楽を知ったねずみの話ですね。


『マシューのゆめ』より 1991年 鉛筆、水彩、コラージュ・紙

マシューのゆめ―えかきになったねずみのはなし [大型本] / レオ=レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
美術館を訪れたことをきっかけに芸術家になることを志すねずみ・マシューの話。
レオニ自身の話でもあります。


『コーネリアス』より 1983年 水彩、パステル、コラージュ・紙

コーネリアス―たってあるいた わにの はなし [大型本] / レオ=レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
ワニのコーネリアスは、猿から教わって逆立ちしたり木にぶらさがったりできるように。
彼は得意気ですが、仲間たちは関心のない様子。でも本当は…


『チコときんいろのつばさ』より 1964年 テンペラ、他・紙

チコときんいろのつばさ [ハードカバー] / レオ レオーニ (著); Leo Lionni (原著); さくま ゆみこ (翻訳); あすなろ書房 (刊)
古い作品ですが、邦訳の本は比較的新しく、2008年の出版です。
作者のインドへの思いがこめられているといわれます。
まだコラージュの作風は確立されておらず、テンペラで描かれていますね。


次に「U.自分は自分‐みんなとちがうことは すばらしいこと」で紹介されたもの。

『アレクサンダとぜんまいねずみ』より 1969年 コラージュ、他・紙

アレクサンダとぜんまいねずみ ともだちをみつけたねずみのはなし|レオ・レオニ/谷川俊太郎|好学社|送料無料
子供たちに愛されるおもちゃのぜんまいねずみをうらやむアレクサンダ。
ところがある日、ぜんまいねずみは捨てられ…
アレクサンダは奔走し、ある願いをかなえてもらいます。
これも好きな絵本作品です。千代紙のコラージュも面白いですね。


『じぶんだけのいろ』絵本習作 1975年 水彩、コラージュ・紙

じぶんだけのいろ―いろいろさがしたカメレオンのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
環境で体の色が変わってしまうカメレオンには悩みがありました。
みんなには自分の色があるのに…
関連して、ブロンズの「ざくろの上のカメレオン」(制作年代不詳)も展示されていましたよ。


『さかなはさかな』より 1970年 色鉛筆、オイルスティック・ボード

さかなはさかな―かえるのまねしたさかなのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
蛙の話を聞いて外の世界を見てみたくなり、池を飛び出してしまったさかながたいへんなことに…


『ぺツェッティーノ』より 1975年 クレヨン、コラージュ、他・紙

ペツェッティーノ―じぶんをみつけたぶぶんひんのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
「僕は、きっと誰かの部品に違いない」
ペツェッティーノは自分が誰の部品なのか、確かめ歩きます。
話の内容はシルヴァスタインの『ぼくを探しに』に近いかもしれません。
色のキューブで、部品と、部品の集まりとが表現されてますね。


『びっくりたまご』より 1994年 インク、オイルパステル、石墨、コラージュ・ボード

びっくりたまご―3びきのかえるとへんなにわとりのはなし [大型本] / レオ=レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
石ころ島に住んでいるかえるのジェシカ。
にわとりの卵だと思って持ち帰ってきたものの、生まれてきたのは…

このコーナーには『はまべにはいしがいっぱい』の石の絵なども展示されました。
「空海に捧ぐ」「アスファルトのチュウイングガム」なんて作品もありましたよ。


(その2に続きます)


◆展覧会情報
【レオ・レオニ 絵本のしごと】
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2013年6月22日(土)〜8月4日(日)
時間:10:00〜19:00(金・土は〜21:00)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lionni/
posted by kan at 22:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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