2013年07月31日

「レオ・レオニ 絵本のしごと」(その2)

(続き)

次に「V.自分を見失って‐よくばりすぎはよくないはなし」のテーマで紹介されたもの。


『せかいいちおおきなうち』より 1968年 色鉛筆、鉛筆、他・紙

せかいいちおおきなうち―りこうになったかたつむりのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
「世界でいちばん大きなうちがほしい!」と夢想するかたつむりのこども。
そこでかたつむりのお父さんがこどもにある話をします。
世界一大きなうちを持ったかたつむりが、その後どうなったのかという話を。


『みどりのしっぽのねずみ』より 1973年 油彩・ボード

みどりのしっぽのねずみ―かめんにとりつかれたねずみのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
町からやってきた町ねずみからお祭りの話を聞いた野ねずみたち。
自分たちもやってみようと、仮面をつけてお祭りを始めると、たいへんなことに…


『シオドアとものいうきのこ』より 1971年 コラージュ、他・紙

シオドアとものいうきのこ [単行本] / レオ=レオニ (著); 谷川俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
何も自慢できることのない臆病ねずみのシオドアが、不思議な音を出す青いきのこを発見します。
シオドアは「全ての動物の中でネズミが一番偉い」とキノコが言っている、と仲間にウソをつき、
仲間のトカゲやカメやカエルに王様のように扱われるように。でもその後…


そして『平行植物』に登場する植物画数点がここで紹介されていました。

平行植物|レオ・レオーニ/宮本淳|工作舎|送料無料



最後に「W.知恵と勇気‐小さなかしこいゆう者たちのはなし」のテーマで紹介されたもの。


「知恵と勇気」で連想するのはやっぱり『スイミー』ですよね。

スイミー(ビッグブック) [大型本] / レオ=レオニ (著); 谷川俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)

絵本原画はありませんでしたが、魚を描いた習作と、スイミーの映像コーナーが用意されていました。


『あいうえおのき』より 1968年 水彩、他・紙

あいうえおのき―ちからをあわせたもじたちのはなし [大型本] / レオ・レオニ (著); 谷川 俊太郎 (翻訳); 好学社 (刊)
確か今江祥智さんが、この絵本の内容についてはやや厳しめの批評をしていたような…
スタンプの技法は面白いと思います。
文字たちの暮らす木がありました。ある日、強い風が文字たちをふきとばしてしまいます。
文字たちは協力して、ある言葉をつづることにします。


『ひとあしひとあし』より 1960年 水彩、パステル、コラージュ・紙

ひとあしひとあし なんでもはかれるしゃくとりむしのはなし|レオ・レオニ/谷川俊太郎|好学社|送料無料
尺取虫は、自分の体を使っていろいろな鳥の寸法をはかってあげます。
でも、いじわるなナイチンゲールに難題をふっかっけられます。そこで尺取虫は…


『どうするティリー?』より 1989年 インク、クレヨン、コラージュ、他・紙

どうするティリー? [単行本] / レオ レオーニ (著); Leo Lionni (原著); 谷川 俊太郎 (翻訳); あすなろ書房 (刊)
高い壁の向こう側が気になるねずみのティリー。どうすれば壁を越えることができるのか?
この話のバックグラウンドにはベルリンの壁崩壊という出来事があります。


『マックマウスさん』より 1992年 コラージュ、他・紙

マックマウスさん のねずみのなかまになったまちねずみのはなし|レオ・レオニ/谷川俊太郎|好学社|送料無料
町ねずみのティモシーは突然人間のような姿に変身してしまいます。
町から逃げ出した先で出会った野ねずみたちの仲間になるため、テストを受けますが…

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はい、じっくりタンノウしました。
絵本は印刷されたものですから、コラージュの質感などがわかって面白かったですね。
それぞれの作品に使われた技法や画材も興味深いものです。

そしてやっぱり、ミュージアムショップが大盛況でした。
あふれそうな物欲を抑え、「フレデリック」のマグカップだけ購入しましたよ。



◆展覧会情報
【レオ・レオニ 絵本のしごと】
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
会期:2013年6月22日(土)〜8月4日(日)
時間:10:00〜19:00(金・土は〜21:00)
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/13_lionni/
posted by kan at 08:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 美術展 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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