水曜日22:19、JR四ッ谷駅。
東京方面行き中央線快速に乗り込み、ドアの近くに立ち位置を決めつつ振り向くと発車間際に飛び込んできた男女の姿が。
しかし無情にもドアは閉まり、女性の方が持っていた荷物のビニール袋だけが車内に取り残される形に。なんということだ。
閉まったドアに宙ぶらりんになった袋の中身は、どうやら持ち帰りのあたたかい食べもののよう。
さて。目の前で行われた寸劇に自分はどう対処すべきか。
次の駅でドアが開けば、食べものは床に落ちるはず。であれば、まずは落ちないように受け止めなければ。
だが受け止めたそのあとはどうするのか。あたたかい食べものを落とし物として駅に届けても迷惑なだけであろうし。
幸いなことに、次に来る電車の間隔が短いタイミングでした。
御茶ノ水駅でいったん下車し、およそ3分後にやってきた快速の停車中に車内を少し探してみると、はたして落とし主がみつかりました。
食べものも無駄にならなかったし、駅員さんにも負担をかけずに済んだし、自分の寝覚めも悪くないし。
三方一両得というべきでしょうかね。
ただ、ここで動くのがなぜ当事者ではない自分なのか。やや腑に落ちない部分はあるのですけども。
世の中は誰かのおかげで成り立ってますのでね、お互いさまと考えることにしましょう。
2023年03月01日
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