2011年08月31日

帰途

さて最終日です。
朝食をいただき、朝市を冷やかして歩くと、もう出発の時間です。
峰竜太似のホテルオーナー?が自家用車で空港まで送ってくれます。
いや、ちゃんと払うものは払うんですけど(5US$)。

到着時にも思いましたが、ルアンパバーンの空港は本当にミニサイズです。

2つか3つのチェックインカウンターを共同で使用していますし、
イミグレーションを抜けてしまうとイスとトイレしかありません。

早めにゲートに移動してしまうと、あまりの何もなさに、
どの旅行者にも“やっちまった感”が漂います。

実はレストラン等は空港の向かい側の別棟内にありますので、
チェックインが済んだら、そちらに移動するのが良いと思います。
小さな情報ですが、現時点では大事なことだと思いますよ。


乗継のハノイ・ノイバイ空港で最後のフォー・ガー(4US$+VAT≒352円)を味わいます。
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ここでは10%のVAT(付加価値税)がかかるので要注意です。
あとは飛行機で成田に向かうだけ。

ホーチミンだともうちょっと時間がかかるのでしょうけど、
ハノイは香港と同じような感覚で気軽に訪れることができました。

9泊11日の小旅行にかかった費用の内訳は、

航空券:48,040円(燃油サーチャージ含む)
宿泊費:17,040円(送迎費用含む)
食費他:20,500円

合計85,580円でした。
二人で行けば、もうちょっと割安になりますね。


以上で2011年夏のベトナム&ラオス旅行記は終わりでございます。
長々とおつきあいいただきまして、ありがとうございました。

(おしまい)

2011年08月30日

ルアンパバーンおまけ

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ジャックフルーツがこんな風に地面の近くに実ってます。
木の幹から直接実がなるというのは変わってますね。

西原理恵子『鳥頭紀行』にも描かれていた記憶があります。

食べ物が簡単に手に入る環境なら、あくせく働くのがバカバカしいような…


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身近な交通手段、トゥクトゥク。
タイのものとはちょっと違う感じですね。


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ルアンパバーンのワンコ。やはり放し飼いが基本のようですね。
犬たちはあまり家から遠出しないようです。


ラオスの若者と少し話す機会がありまして、ひとつ驚いたことがあります。
それは制服のシステム。

ファストフード店などでは、皆が同じユニフォームを着て働いてますよね。
日本の企業は“貸与”の形式をとるケースが多いと思うのですが、
ラオスの若者の話では、従業員が買わされることになっているそうです!

それで思い出したのは、シンガポールの出退勤風景。
ユニフォームを着たままで出退勤している人を見て不思議に思ったのですが、
あれは自前の服だから家から着て出かけてるってことなのか!

決して全部が全部、そうではないと思うのですが…
資本主義のヒドイ面を目の当たりにしたような。

2011年08月29日

ソン・パオ(Lao Ethnic Cafe&Dining Sonphao)

ホテルの近くに「ソンパオ」というカフェレストランがあり、数回利用しました。

ラオス土産も扱っており、なかなか日本人のツボをついたセレクトです。
なぜなら、オーナーが日本人だから…

セットメニューのスタンダードラオセット(90000キップ≒900円)、
おかず3品を選ぶスモールラオセット(50000キップ≒500円)があり、
ちょっとずつラオス料理を試したい人にとっては便利だと思います。

スモールラオセットを2回、いただきました。
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皿の左上は豚肉のラープ、右上がインゲンとキクラゲのいためもの、
右下がタケノコの豚肉詰め。
ラオスでは日常的にもち米が食べられています。ここでは赤米が出ます。

ラープはラオスを代表する料理です。
挽いたり細かく刻んだ肉や魚に柑橘類の果汁や香草を混ぜていためたもの。

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こちらの皿は、左上が蒸し魚のバナナの葉包み、右下が野菜の揚げ春巻。

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セットのプリンとコーヒー。

テーブルウェアは東急ハンズで売ってるやつですね。

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フルーツシェイク。

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クワのジュース。ちょっと甘すぎですね。
シロップを薄めて作るのでしょうから、そこはしかたないですね。

2011年08月28日

寺院と僧侶

ルアンパバーンは寺院の多い町です。
町を歩けば寺院に行き当たるので、正直見分けがつきません。

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ワット・シェントーンの本堂(背面)。
モザイク装飾で「黄金の木」が描かれています。
クリムトの「生命の樹」を連想してしまいます。

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仏さま。

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この寺院はWat Nong Sikhounmuang、かな?

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てっぺんはこんなふうになってます。

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キングギドラふう?


寺院が多いということは、やはり僧侶も多いわけですね。
たいがい寺院の敷地内に僧坊があり、そこで生活し、お勤めをなさるのですね。

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少年僧たち。遠いところからズームで撮影。
お坊さんを撮影するのは褒められたことではないでしょうから、控え目に。

で、若い僧が日傘を持ち歩いている光景をよく目にしました。
晴雨兼用なのでしょうが、男子と日傘のギャップがなかなか面白かったです。

2011年08月27日

朝市

惣菜市の細い路地を抜けると、朝市の立つ通りに出ます。

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ふだんの食材そのものを見ることができますので、興味深いですね。

魚に注目していたのですが、プロっぽく大型の魚をそろえている店もあれば、
「今朝つかまえました」というような小さな魚を数匹売っている店もあり、
わりと自由な感じの市ですね。

…鑑賞用の熱帯魚だと思っていたあの魚、食べられるんだな。

2011年08月26日

惣菜市

ナイトマーケットが途切れ、食べ物屋台がある場所に出ます。

シーサワンウォン通りから細い路地に入ると、そこは惣菜市。
路地の奥は簡易食堂になってます。

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これぞローカル!
…なのかどうかはわかりません。なにしろ欧米人観光客の多い場所ですから。

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ソーセージを買い食いしてみました(5000キップ≒50円)。
もっちりして、台湾の腸詰に似ているような気がします。

2011年08月25日

モン族のマーケット

モン族は山岳民族。よく「少数民族」と表現されますね。

もっとも、ラオス北部は山岳地帯。
ルアンパバーンでは、カム族(46.8%)・ラーオ族(29.0%)に次いで、
モン族が人口の第3位(16.1%)を占めています(※2005人口センサスより)。

毎日夕方近くになると、国立博物館に沿ってシーサワンウォン通りに市が立ちます。
主にモン族の人々が出店する、ナイトマーケットです。

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織物やバッグ、お酒、小物などが並べられます。

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コーヒーやお茶が、こんな袋に詰められて売られていますね。


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歩道にはカゴが置かれています。これがゴミ箱の役目を果たしているようです。

2011年08月24日

カオ・ソーイ

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「おいしいカオソイあります」

ホテル近くの食堂のホワイトボードに日本語をみつけ、気になってしまいました。
カオ・ソーイはいずれにしろ食べる予定でしたので、入店することに。

カオ・ソーイといえば、辛味+ココナッツミルクのタイ料理を連想しますが、
ラオス北部のものは澄んだスープと肉味噌が印象的な坦々麺ふうです。

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シンプルな中にも工夫があって、美味しい麺料理ですね。

カオ・ソーイとレモン緑茶で22000キップ=220円でした。

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ペットボトル飲料の多くはタイ製品のようでした。

2011年08月23日

ホテルの朝食

3泊なので、ホテルの朝食も3食。

基本はバゲット+タマゴ料理とフルーツに、
コーヒーもしくはお茶、という構成でした。
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ここでランブータンも食べることができました。


ホテルで最初に気づいたのですが、こんなものをみつけました。
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あちこちの家の前面に、寺を模した祠のようなものがあります。
花や甘いものなどのお供えもあって、仏壇のようでもあります。

これは何?と尋ねると“スピリット”(=神霊・聖霊・魂といったニュアンス?)
と説明してくれましたので、御先祖様を祀っているのでしょうか。

精霊信仰と仏教の融合は、日本人の自分にはなんとなく身近に感じられました。

ラオスの人が手を合わせる仕草も、どこかホッとしますね。

2011年08月22日

ラオスへ

さて、ハノイ滞在が終わり、隣国ラオスへ移動します。

一度ベトナムを出国するわけですが、小さなトラブルが発生しました。
ベトナム航空のチェックインカウンターで思いがけないことを言われます。

「滞在期間を過ぎてるよ」

なんですと?そんなはずはないのだけど。

滞在日数を伝えると、ベトナム航空のお兄さんも不思議そうな顔をします。
パスポートを見ると、入国時に記載された滞在許可期間の記載ミス…
毎度毎度、小さなトラブルに出くわすなあ。

結局、ベトナム航空のお兄さんがイミグレーションに出向き、
滞在期間を訂正してくれました。戻ってきたお兄さんは、

「今度入国するときはパスポートを確認して…」

と言いながら苦笑いしてました。

考えてみれば、そもそも航空会社の仕事じゃないんだし、
お兄さんにしてみれば、とばっちりもいいところですね。

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気を取り直して出発。目指すは古都ルアンパバーンです。

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上空から見下ろす風景は緑色の山岳地帯。
山の間を流れる河川は、ペンキを塗ったようなキャラメル色です。

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およそ1時間で到着。
小さくてかわいい空港ですね。

空港からはチケット制のタクシーに乗り(50000キップ≒500円)、
15分ほどで予約しておいたホテルに到着。
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Villa Laodeum”というミニホテルです。
1泊25US$。ここに3泊の予定です。

峰竜太似と前田耕陽似の男性スタッフふたりが迎えてくれます。
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女性スタッフもふたりいて、ウェルカムドリンクを出してくれました。

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朝食付き、エアコン・テレビ・冷蔵庫・温水シャワー&トイレ完備で快適。
ハノイのホテルもそうでしたが、Wi-Fi環境は常識のようです。
唯一の問題は、ある部屋の、トイレの壁を隔てたすぐ隣がレセプションなのです。
トイレやシャワーを使用すると音が筒抜け…
No.2の部屋だけは避けた方がよろしいかと。

時期的には雨季の終わり。
到着日は暑くカラカラに乾いてましたが、翌日は大雨が降って涼しくなりました。
山岳地帯だけに、気温や湿度はめまぐるしく変わるようです。

ルアンパバーンはメコン川とナムカーン川が合流する場所にあり、
川に削られた小高い丘陵地といった地形でした。

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メコン川。

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こんな階段がありまして、川岸に下りていきます。

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渡し舟。

川が町からずーっと低いところを流れているのが、何か意外な印象です。

2011年08月21日

ハノイ散歩(2)

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旧市街南部にあるホアンキエム湖。湖畔で人々がくつろいでいます。
湖というより池か沼って感じではありますが。

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湖畔にはこんな植木も。

湖の両岸にはスーパーがあり、外国人もよく利用しています。
町のあちこちにあるハプロマートも便利です。


ベトナムでは、おつりが1000ドン未満のような、ごく少額の場合には、
代わりに飴やガムをくれることがあります。

「おつり=飴・ガム」の法則は店によって違うようでした。

金額をドライに切り上げてしまう店もありますし、
極端な例だと5000ドン≒20円のお釣りがなくて、
粒ガムを5個くれた店もあります(ノイバイ空港の売店にて)。

要するに、あまり細かいことは気にしてないのでしょうね。

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市劇場。パリのオペラ座を模した建築です。

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ハノイ大教会。

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ハノイ最大の市場、ドンスアン市場。

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リー・タイ・トン像。リー・タイ・トン(1028〜54)は李朝の太宗です。
手前の広場はスケボーやインラインスケートの遊び場になっちゃってます。

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道が詰まってました。バイク渋滞。

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ホーチミン廟。

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花輪を作ってました。

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空芯菜の束を運ぶ人。

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線路が生活空間と一体化してますね。


それなりに気をつけたつもりですが、少なくともハノイ旧市街では、
ポケットの財布が盗まれるような気配はありませんでした。
治安は悪くない印象です。

サイゴンが大阪商人の町だとしたら、ハノイは実直で穏やかな、
東北人の暮らす町といったイメージでしたね。

6日間で関わったハノイの人たちは、みんないい人でしたよ。
若いタクシードライバーはロンガン食べながら運転してましたけど。

2011年08月20日

ハノイ散歩(1)

ハノイの道路交通事情はカオスではありますが、すぐに慣れます。
というか、慣れないと街を歩けないのです。

バイクやクルマは基本的に流れっぱなし。
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こんなです。
バイクに遠慮してたらいつまでたっても渡れません。

どうやって渡るかといいますと、
タイミングを見計らってゆっくり横断すると、
バイクの方がよけていくのです…

横断をマスターしたら自由に歩きまわれますので、
ハノイ旧市街は外周を除いた全ての道を歩きました。

道にはそれぞれ名前がつけられており、
道ごとにギルドよろしく同じ商売をする店がかたまってます。

商店はたくさんあれど、飲食店に比べると客の入りは少ないかな?
暑さのせいか、昼過ぎには従業員数人が店の中で寝てたりします。

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それにしても、どこもかしこもバイクを停めすぎで歩道の意味がない…

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道に覆いかぶさるように育った街路樹。
日陰ができるので助かります。

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…コブラ酒?

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軒先で小鳥を飼う文化があるんですね。中国の影響かな?

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ハノイのニャンコ。ちっとも動きません。

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ハノイのワンコ。基本、放し飼いです。小型犬が多いようです。

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テディベア。ハノイでは有名なお土産らしい。
実際にベトナムを訪れた人が自分のために買うぶんにはいいものの、
人に渡すお土産としてはいかがなものか…と、購入をやめました。

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いまでも菅笠をかぶり、天秤棒をかついだ行商の女性を見かけます。
揚げ菓子や果物はそれなりに売れているようです。
たくましく働き者のベトナム女性は健在ですね。

ベトナムの紀行文にはよく書かれていることですが、
街角で見かける美しいたたずまいの老婦人が印象に残ります。

あ、ちなみに町なかでアオザイを着てる人はゼロでした。
アオザイを着ているのはベトナム航空と空港の関係者くらいです。

2011年08月19日

買い食いその他

ハノイの人気料理に“チャーカー”があります。
ライギョやナマズの香草ターメリック炒め。
体調が万全であれば間違いなく試してみたい味覚ですが、
おなかに一抹の不安を感じたため、今回は回避しました。

で、比較的消化の良さそうなものを買い食いします。

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バイン・バオ(15000ドン≒60円)。
いわゆる肉まんですね。
サイズが大きいです。うずらのタマゴ入り。
こんなふうに街角で売ってます。
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皆様ご存じのバイン・ミー(15000ドン≒60円)です。
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キャスクルートばりにはみ出した具材を期待しますが、
あくまでもパンが主役の、おとなしい仕上がりです。

うーん、具が少ないなあ…と思ったのですが、
もともと現地ではそういうものなのかもしれません。
ぶあつい肉を挟むと、それなりに値も張るでしょうし。

ケバブをバイン・ミーとして販売している店もみかけました。
バゲット+ケバブは食べごたえありそうです。

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これはバイン・クオン。蒸し春巻です。
「タン・ヴァン」という店のもの(40000ドン≒160円)。
豚のすり身蒸しが付きます。
腸粉のようなツルンとした食感が楽しい一品。
ハノイでは生春巻はあまり一般的ではないようですね。

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「カフェ29」のソイ・ガー(30000ドン≒120円)。
鶏おこわです。
おこわにのせられたグリーンは、レモンの葉の千切りなんだとか。
量も少なめなので、暑くてもアッサリいただけますね。

正直、ハノイの食についてはあまり冒険せずに終わりました。
まだ食べてないものはたくさんありますので、探求はこれからですね。

ま、配膳ミスで皿いっぱいの昆虫料理が運ばれてきた、なんてこともありましたが…

2011年08月14日

クアン・コム・ビン・ザンとベトナムのビール

夕方、少し涼しくなると食欲が出てきます。
そんなときには米が食べたくなりますね。

いくつかの惣菜の中から食べたいおかずを選べる定食屋がクアン・コム・ビン・ザン。
旧市街の、外国人もよく訪れる店で夕食をいただきました。

まずは「コム・クエ」という店に行き、指さしで肉料理を選びます。
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ビーフ、ポーク、チキンが揃い踏み。
いずれも甘辛い味付けで、ゴハンが進みます。
おかわりしちゃいました。
米は長粒米です。
全部で90000ドン(≒360円)。

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別の店「ティエム・コム・モッ・ガイ・モイ」でも豚肉料理を注文。
揚げタマゴ付き。これまた甘辛い味付けです。
実はこの料理は、既出の牛フォー+揚げ春巻とのセットです。
(5US$出して12000ドンのお釣り≒352円)
この場では食べきれず、詰めてもらってホテルに持ち帰りました。
そしてビールの友となりました。

実はこの店で、「どうぞ」と出されたのが山盛りの昆虫料理のお皿でした。
モザイクをかけないといけないレベルのビジュアル。
してはいけないオーダーミスをしでかしたのか?これはヤバいことに…
もっとも、すぐに他のお客さんが注文したものとわかってひと安心です。

で、せっかくなのでビールの飲み比べをしてみました。
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ビアハノイ、ハリダ、333、タイガー。

ビアハノイはやや苦味を感じるライトビールで、
ハリダはライトかつ苦味が少なく、水のようにゴクゴクいけます。
333は“一番搾り”っぽいかな?

タイガーは日本で飲むラガーと比べても遜色ない印象でしたよ。
(もっとも、タイガーはベトナムのビールとはいえませんけど)

買う店によって値段は違うので定価がわかりませんが、
缶ビールはだいたい50円前後というところでした。

2011年08月13日

甘いものと飲みもの

夏のハノイはやはり蒸し暑くて、ずっと屋外にはいられず、

出かける→ホテルに戻ってシャワー→ベッドでゴロゴロ

というパターンを1日3回繰り返してました。

読書用に3冊の文庫(全て紀行)を持っていきましたが、
ゴロゴロしてる時間が多いのか3日で読み終えてしまいました。

さて。ホテルできっちり朝食をいただいた後に街を歩いても、
あまり食欲が湧きません。

そこで暑い昼間は主に甘いもの&水分を摂取しました。

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デシロイアホテル内「カイカウ」でケム・カラメン(50000ドン≒200円)。
南では“バイン・フラン”と呼びます。
ちゃんとタマゴの味がする、ナツカシ系プリンです。

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「チャン・チー」でホア・クア・ザム(18000ドン≒72円)。
フルーツに練乳とココナッツミルクをかけまぜ、氷と一緒に食べるもの。
中身はスイカ、ロンガン、ドラゴンフルーツ、桃、マンゴーなど。

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甘味処「トゥー・ガー」でチェー・タップ・カム。
(ミックスチェー、20000ドン≒80円)
チェーはみつ豆とパフェとかき氷の中間のような甘味。
小豆、甘い豆、緑豆ゼリーなどが入ってます。
日本人の味覚にもマッチしていると思いますよ。

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外国人客の多いアイスクリーム店「ファニー」で“シクロ”。
(79000ドン≒316円)

シクロはこんな乗り物です。
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いかにも観光客向けの一品を注文してしまいました。

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空港内のレストランで注文したスア・チュア・カフェ(3.3US$≒264円)。
スア・チュアはヨーグルトのこと。
すなわち、“ヨーグルトコーヒー”なるドリンクです。
コレがまた意外にイケるんですよ。

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チャー(緑茶、15000ドン≒60円)。
「カイカウ」で注文したもの。
タンニンを強く感じますね。
ハノイの人がお茶を飲んでいるところはよく見かけます。
路上でも練炭でお湯を沸かして、コップ茶を飲みながらくつろいでますね。

これとは別に、チャー・チャイン(レモン緑茶)というお茶も、
ローカルカフェでよく飲まれているようです。

緑茶にレモンを絞り入れて甘味を足した爽やかな味は、
暑い地域のドリンクとして秀逸だと思います。

ペットボトルのレモン緑茶をいくつか飲みましたが、良いものでしたよ。

ちょうどいまドトールで“レモティ”って商品が発売されてますが、
それに近い印象ですね。

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「カフェ・フォーコー」でヌオック・ブーイ。
(ザボンジュース、35000ドン≒140円)
生ジュースなので出てくるまでちょいと時間はかかります。
爽やかな柑橘類のジュースはカラダに染みますね。
このカフェ、場所はとってもわかりづらいです。
近所に同じ名前の店もあるし…

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このカフェでは“ホンノンボ”っぽいものを発見しました。
ホンノンボとは、ベトナムのいっぷう変わった盆栽。
水をはった鉢に山を模した岩が置かれ、植物が絡み、人形などが飾られます。

紀行作家の宮田珠己さんが『ふしぎ盆栽ホンノンボ』という本を出してまして、
実はホンノンボについて書かれた本は日本に2冊しかないとか。

講談社から文庫化されたものを購入していましたが、
ベトナムに行ったときに読もうと決めており、これまで未読でした。

興味の対象は人それぞれ。
個人的にホンノンボそのものに惹かれるわけではありませんが、
進行形で読んでいる本に描かれたモノを実際に目にする瞬間は、
「いまここにいる感」を新たに認識させてくれますね。
ふしぎ盆栽ホンノンボ

2011年08月12日

ブン・チャー

おそらくフォーよりもポピュラーだと思われます。

ブンはベトナムを代表する麺。
日本人から見れば、ルックスはほぼソーメンですね。

作り方は、水を吸わせた米をすりつぶしてひと晩寝かせ、
加熱した生地を穴のあいた型から押し出してゆでるのだとか。

汁麺やつけ麺として食べるほか、あえたり揚げたりもします。

ハノイ名物として有名なブン料理はブン・チャー。
“肉つけそば”的なものでしょうか。

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ホテルからも近いブン・チャーの有名店ダッ・キムを訪れました。

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どどーん。ボリューム満点です(85000ドン≒340円)。

相当な量の豚肉ハンバーグと豚バラ肉。
何も言わないと揚げ春巻も出てきます。

お椀に浮かぶギザギザの大根みたいなのは青パパイヤです。

そして山のようなハーブ。
レタス、シソ、ミント、空芯菜、ドクダミ、
その他よくわからない葉っぱがてんこ盛りです。

美味しくいただきましたが、
実は食べた翌日におなかの調子がいまひとつ…
大量のハーブは両刃の剣かもしれませんね。

ベトナムに限りませんが、衛生面が気になる場所では、
ローカル料理はカラダが慣れてから少しずつ試すべきでしょうね。


旅先で調子が良くないときには、さくら剛さんの本が心の友となります。
今回は新刊のこの本を持っていきました。
中国なんて二度と行くかボケ!! ・・・・・・でもまた行きたいかも。 (幻冬舎文庫) [文庫] / さくら剛 (著); 幻冬舎 (刊)

2011年08月08日

フォー!

レイザーラモンHG氏がよくテレビに登場していた頃には、
クイズ番組で「ベトナムの米麺の名前は?」と出題し、
「フォー!」と言わせるのが流行ったとかなんとか。

実のところ、ベトナムの米麺はフォーだけではないのですが、
フォー(と生春巻)はベトナム料理と聞いて連想するものの筆頭ですよね。

日本で食べられているハーブたっぷりのフォーは南のスタイルで、
ハノイのフォーはごくシンプルです。

もともとフォーは北のもので、それがベトナム全土に広がったのですが、
食糧難の時代に北のフォーはシンプルになったらしい…
ワンテーマ指さし会話 ベトナム×ハノイ36通りグルメ (とっておきの出会い方シリーズ) [単行本] / 伊藤 忍 (著); 情報センター出版局 (刊)
(出典:『ワンテーマ指さし会話 とっておきの出会い方シリーズ ベトナム×ハノイ36通りグルメ』伊藤忍・著、情報センター出版局)

本当に美味しいフォーの店は本場ハノイでも限られるようなので、
ハノイの1番手、2番手と呼び声高い有名店を訪れてみました。

まずチキンのフォーで有名な店「マイ・アン」に行ってみると…何やら工事中でした。
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なんということだ。

今度はビーフのフォーで有名な店「フォー・ザー・チュェン」を訪れてみると…
何度行っても閉まっているではないですか。
なんということだ。

参考までに、フォーは基本的に朝(もしくは夜)のものらしく、
専門店の営業時間は短いようです。

仕方ないのでホテル近くの店で手を打ちます。
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「フォー・ボー・ガー」のフォー・ガー(25000ドン≒100円)。
鶏フォーですね。大人はわかってくれないのはトリュフォー。

透き通ったスープが美味。
チャイン(ここではレモン?)は後半に絞って味の変化を楽しみます。

この味が旨味調味料由来でないという保証はどこにもないんですけどね。
ハノイのスーパーの味の素やマギーのコーナー、めっちゃ充実してましたから。
それ以前に飲食店の人、マギーのエプロン率高っ。

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こちらはフォー・ボー。牛フォーですね。
とある定食屋で、夕食セットのスープとしていただきました。
やはり澄んだスープが美味ですね。
フォー・ボーの肉は、煮込んだもの、レア、相盛りを選べる店もあるようです。

で。ホテルへの帰り道でのこと。
ずっと閉まっていた「フォー・ザー・チュェン」が開店してるのを発見!
たったいまフォー・ボーを食べてきちゃったのに。
なんということだ。



◆店舗情報
【マイ・アン Mai Anh】
32 Le Van Huu

【フォー・ザー・チュェン Pho Gia Truyen】
49 Bat Dan

【フォー・ボー・ガー Pho Bo Ga】
32 Bat Dan

※ベトナム語で通りのことを「フォー」といいますので、
もしも“フォー通り”という道があれば、「フォー・フォー」ですか。

2011年08月07日

出発

今回のベトナム&ラオス滞在は、ラクすること、何もしないことがテーマ。

どのくらい何もしなかったかといいますと、
わざわざ釣り道具を持ってったのに釣りをしなかったほど。

ラクといったらツアーでしょ、と見積もってはみたものの、
ハノイ&ルアンパバーンを訪れるプランは日程が短い割に高いのです。
ハノイ延泊不可と判明したところで、ツアーはやめて航空券を購入。

しかし珍しく事前に宿を予約、かつ空港送迎を依頼しました。
ひとり旅だと普段はやりませんが、ラクすることがテーマですからね。
荷物もザックではなく、コロコロ転がすやつです。
(10年間で2回しか使ってません)

さて出発。
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ベトナム航空の機内食(和食)は品目が多くてヘルシーでした。

およそ5時間でハノイ・ノイバイ空港に到着。
時差は日本のマイナス2時間です。
入国は至って簡単でした。出入国カードすらナシ。

迎えに来てくれたドライバーさんに少し待ってもらい、
空港でリコンファームを済ませ、ATMで現地通貨を引き出します。

ハノイ市街へ向かう幹線道路沿いには日本企業の工場が立ち並びます。
目に入るクルマやバイクは日本製も多いですね。

路上を走行するバイクの数が多くて…というかもう暴走族状態で、
ハノイの交通事情がカオスであることを早くも体感します。

旧市街に入ると、バイクの洪水とクラクションの嵐。
ちなみに信号はほとんどありません。
ドライバーさんが苦労しながらホテル前にクルマを寄せてくれました。

ホテルまで40分ほど、送迎の代金は18US$(≒1440円、1US$80円で計算)。
ホテルの支払いに含まれますのでドライバーさんの取り分がわかりませんが、
ホテルと提携した、良いクルマを持っている人のアルバイトのようでした。

宿泊先は「Hanoi Rendezvous Hotel」。ランデヴーの予定はないのですが。
ウナギの寝床的構造の建物を利用したミニホテルです。
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そして選べる朝食付き。
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たまたま「旅はとらぶるトラバーユ」というサイトでこのホテルが紹介されており、
情報が信用できると思ったのと、1泊25US$が予算ドンピシャだったのでここに決定。
連泊のためか、予約段階で1泊23US$(≒1840円)にしてくれました。


6連泊を快適に過ごす布石というか、軽いジャブといいますか、
早い段階でスタッフへ日本からのお土産を渡します(姑息な手段)。
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おそらく、つかみはOK。
スタッフの人数が多いので、甘いものの方が良かったかもしれませんが。

お土産効果があったのかどうか、スタッフはフレンドリーでしたよ。

2011年08月04日

旅のおみやげ図鑑(2)ルアンパバーンのおみやげ

続いてルアンパバーンのおみやげです。
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タマリンド、パッションフルーツ、レモンのジャム

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ハイビスカス茶とクワの葉茶

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モン族の夜市で買ったお茶

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タマリンドの半生菓子

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地下から汲み上げた塩水由来の塩
(米びつを模した小物入れとセット)

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赤米の焼酎


以上、ざっくりとした旅のおみやげ図鑑でした。
ラベル:LAOS Luang Prabang

2011年08月03日

旅のおみやげ図鑑(1)ハノイのおみやげ

ベトナム&ラオス滞在より戻ってまいりました。

まずはおみやげから。
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蓮の花茶。50g800円の“本物”とのこと。

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蓮の実の甘納豆ふう砂糖漬け、ムッセン。
お茶請けにふた粒ほどいただくのがオツですね。

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職人さん手彫りのハンコ。
柔軟にリクエストに応じてくれます。

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水牛の角スプーンとフォーク。

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エビ系味の素的調味料。

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ココナッツのキャンディー。歯にくっつきます。

ラオスのおみやげに続きます。
ラベル:vietnam HaNoi