2014年01月25日

おわりに

「あなたウクライナから来たの?」
ブルガリアで乗ったタクシーの運転手さんに言われたことがあります。

はい?
ワタシは日本人ですけど、なんでウクライナ?
そのときはそう思いました。

中央アジアを訪れたことで、ちょっとその謎が解けたような気がします。
特にアルマトイがそうでしたが、東洋人と西洋人が混在する場所ってあるんですね。
CIS圏の人たちにとっては、東洋人はさほど異邦人ではないのかもしれませんね。

今回はじめてウクライナを訪れてみました。
どちらかといえば、旧ソ連の国というよりも、欧州の1国という印象です。
ビザも不要ですし、他のヨーロッパ諸国と同じように旅行できると思います。

最初に地下鉄に乗り込んだとき、地図を手に持つ東洋人を見て、
「どこまで行くんだい?」と、案内してくれようとした人がいました。

駅からホテルが見えてるのに最短距離で行けるルートがないなあ、と思ってたら、
「ブラティスラヴァ・ホテルか?ならあっちの道だよ」と教えてくれた人がいました。

ホテルに着くまでの1時間に、何も言わなくても助けてくれた人が2人。
ウクライナの印象は悪くなりようがありませんね。

ウクライナで嫌な思いをしたということはほぼゼロでした。
どちらかといえば先進国的な、スマートな配慮があちこちで感じられました。
やさしくつつましい感じの人たちでしたね。(そして美しい。)

今回は恋のトンネルも見に行きませんでしたし、チェルノブイリも訪れませんでした。
マ・クベ大佐やレビル将軍に縁のある黒海沿岸のオデッサも、冬なのでパスです。

でもキエフの日常(デモは非日常かもですけど)が見られただけでも、なかなかよかったですよ。
クリスマス時期というのもよいものです。

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ウクライナのお金が余ってしまいましたので、またそのうち行かねばなりませんね。

以上でウクライナ&モルドヴァ旅行、終了でございます。
今回もおつきあいいただきましてありがとうございました。

(おしまい)

2014年01月22日

キエフの建築

せっかくですので、キエフの有名どころ建築をいくつかご紹介しときましょう。

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聖ソフィア大聖堂

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聖ミハイルの黄金ドーム修道院

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土産物屋台の並ぶアンドレイ坂中腹にある、ロシア・バロック様式の教会です。
聖アンドレイ教会

なんとなくベルゼルガを思い出しますね。
ベルゼルガというのはル・シャッコというクエント人の(以下自粛)

このアンドレイ坂のふもとでチョコレートを買いました。ほぼ唯一のお土産です。
Львівська Майстерня Шоколаду」という店。カフェも併設されてます。
…って、ウクライナ語だとよくわかんないですよね。
英語名は「Lviv Handmade chocolate」。
リヴィウってのはポーランド国境の方にある都市です。
本店はリヴィウにあって、首都キエフでも店舗展開しています。
ベルギーで修業したらしく、こちらのプラリネはなかなかいけます。
「ならベルギーで買えばいいじゃん」と言われたら返す言葉がありませんが。

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ぺチェールスカ大修道院の一部。
この修道院群の敷地はとっても広く、見学するだけでもちょっとした遠足レベルです。
ちなみに入場料は50グリブナ(≒650円)。
ここでも正教の礼拝の様子を見ることができました。

礼拝するみなさまは30cmほどの細長ーいロウソクを買い求めています。
そして祭壇のある部屋の入口で、壁際の燭台に立てていきます。
ハリネズミ…というか、剣山みたいな巨大な燭台です。
入口で祭壇に向かって十字を切る親子の姿を見て、おごそかな気持ちに…
と、ブルース・ウィリスみたいなおっちゃんが登場し、燭台の方へ。
そして半分ほどまで燃えたロウソクをどんどん外してポイポイ捨てていきます。
なんということだ。
たくさんの人がやってくるので、立てる場所をあけとかないといけないんでしょうね。

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そしてコレ。
世界遺産に並列するようなものではありませんが…
このピンクのカタツムリは移動式のカフェでした。


(すいません、これだけのエントリです。つづく)

2014年01月19日

「キエフ風カツレツ」と「ボルシュ」

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キエフのランチによく利用したのが「プザタ・ハタ」というセルフレストラン。

キエフにおりますので、キエフっぽい料理をいただいてみましょう。

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キエフ風カツレツですね。
チキンのコトレットにナイフを入れると、中のバターが流れ出します。
油脂を多用する料理のひとつですね。

スープは「ボルシュ」。
そう、あのボルシチです。
ロシア料理として知られますが、もともとはウクライナの伝統料理なんですね。
味はとても美味しいですよ。ビーツのミネストローネを作るとこんな感じでしょうか。
寒い時期に根菜のスープが美味しくないワケないですよね。
ちなみにボルシュを注文すると一緒にオイルのかかったパンをくれます。
これもボルシュの一部、ということなんですね。

しかしボルシチにもいろいろありまして。
むかーしポーランドでいただいた酸っぱい澄まし汁タイプは、完食するのがキビシイものでした。
今回、キエフでワルシャワの仇をとったような気分です。
ちなみにキエフ風チキンとボルシュで25.40グリブナ(≒330円)でした。
お安いですねえ。

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また別の日に来てしまいました。今度はソーセージとポテト。って、ドイツ?
スープはサリャンカを選びました。
このときは500円くらいだったと記憶しております。

このレストランに限りませんが、セルフレストランは価格もお手頃で、味もイケます。
一度訪れてしまうと、あまり他の店を訪れようという気がなくなってしまうのが困りもの…


(つづく)

2014年01月18日

クリスマスのコイとスーパーの乾き物

卒論を書くために訪れたチェコを訪れたとき、はじめて気づきました。
(※卒論のテーマはウィーン世紀末の画家・クリムトについてでした。
なかなか書き上がらず、旅先のプラハのホテルで書くはめに…)

クリスマスの市場に、ビニールプールみたいなものがいっぱいあるんです。
中身はなんと生きたコイ。鯉です。
東欧各地に、クリスマスにコイを食べる習慣があるそうです。

で、今回訪れたウクライナとモルドヴァも「クリスマスにコイを食べる圏」でした。

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スーパーのコイ水槽。
これは普通種のようでしたが、カガミゴイ系の、品種改良された種が一般的のようです。
ちなみにハクレンなんかもスーパーに並んでて、ちょっとびっくりします。

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青果コーナーでは柿を発見。

あと、今回の渡航先では、スーパーで意外なものをみつけました。
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イカの燻製や乾き物の珍味シリーズ。お酒のつまみ?これ、売れるのかな?
なんだかどこのスーパーに行っても置いてあるんですよね。
このへんに限った現象なのか、それともいまはヨーロッパ全土に乾き物が広がっているのか。


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あと、この「御門」って飲み物が気になってまして。
後で買おうと思ったのですが、忘れて帰ってきちゃいました…

2014年01月17日

キエフのネコ

キエフに戻ってきました。
ちょっと観光っぽいこともしてみましょう。

ロケットニュース24には「ナターシャ通信」というのがあります。
ウクライナ女子による現地リポートです。
その中のひとつに、キエフのネコにまつわる記事をみつけました。
「猫好き必見! ウクライナ首都キエフの可愛い猫たち!!」
http://rocketnews24.com/2013/11/18/388587/

このネコたち、実際に見てきましたよ。

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目印はこの「黄金の門」です。

はい、ちゃんといました。

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彼がペルシア猫のパンテレイモンです。こんにちは。
20年ほど前、キエフのレストランで飼われていた人気者のパンテレイモン。
ところがある日、そのレストランが火事になりました。
猫はお客さんや店の人に火事を知らせて人々を救いましたが、自分が死んでしまいました。
この像は市民の寄付でつくられたそうです。たくさんの人になでられているようですね。


今度は黄金の門から下った方の庭園へ。

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こちらもみつけることができました。
木の上から道ゆく人を見下ろすネコの彫刻。実はプラスチックのフォークでできてます。
コンスタンティン・スクレトゥツキー(Constantine Skretutsky)という彫刻家の作品です。
http://cultkiev.com/en/see/sculptures-of-cats-on-the-trees-in-the-zolotovoritsky-park

ネコ好きな方は見に行かれるとよいかと思いますよ。


(つづく)

2014年01月14日

夜行列車

大晦日。
19:51発の夜行列車でキエフに戻ります。到着は翌日の12:24。
車中で新年を迎えることになりますね。
長丁場なので、食べ物飲み物は各自持ち込みが基本です。

で、その夜行列車なんですけど。
列車番号やら出発時刻やらはわかってますが、どのホームから出るかわかりません。
しかも真っ暗なもんですから、車体番号もわからず。8号車に乗りたいんですけどね。
しかたないので駅員さんに尋ねまくり、どうやら該当車輌に乗り込んだようです。

ちなみに今回の簡易寝台のチケットは座席指定ナシでした。
車掌さんより「ここにせよ」との指定がありましたので、その席に落ち着きました。
シーツを受け取って、あとはひたすら寝るだけですね。

簡易寝台のベッドメイクにはちょっとしたコツが必要です。
隣の部屋のおねいさん、ソッコーでこちらにヘルプを求めてきます。

あきらめるの早っ!というか、見切りが早いというべきなのか。

そう言われてすぐ手伝うどうかは、人を見て判断しているのでしょう。
なんだか行きの飛行機でもそんなことがあったような気がします。

(中略)

車内でカゼひきました。
この夜行列車、ことのほか冷えます。

朝になって気がつきましたが、みんな毛布をかぶって寝てます。
おそらく有料のオプションでしょう。
そういうことはちゃんと言ってくれないと〜

(つづく)

2014年01月13日

モルドヴァごはん

さてキシナウでお昼ごはんです。

手頃な食事処を探すものの、コレという決め手に欠けます。
ショッピングセンターのフードコートは楽ですけど、味気ないし、現地色ないし…

結局、伝統料理のレストランまで出向いてみました。
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「La Taifas」という店です。
http://www.lataifas.restorator.md/index.php/en/

入口にはスタッフがスタンバイしてまして、くるみとワインで歓迎してくれます。
ちなみにワインをちゃんと飲み干さないと席に案内してくれません。えええ…

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まずはスープから。肉だんご入りのチョルバです。
具だくさんでとても美味しい!外国でいつも思うのは、スープが美味しいことですね。
(ラーメンスープと同じで、結局は香味野菜と油脂と旨みのなせるワザかもしれませんが…)
55レイ(≒440円)でした。

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メインはポークの壷焼き。肉じゃがチックな料理でした。
コレも味は美味しい。イケますね。
108レイ(≒864円)。

これらにパンとミネラルウォーター、サービス料を加味。
トータル200レイ(≒1600円)を支払って店を出ました。
ちょっとゼイタクをしてしまいました。

ちなみに、フルブレクファストのあとのランチだということを忘れてまして、
メインの料理をかたづけるのにものすごーく骨が折れたことは内緒です。


ところでミネラルウォーターなんですけど。
キシナウのスーパーで水を買ったんです。
ほぼ同じデザインで、ピンクのキャップのとブルーのキャップの水がありました。
とりあえず何も考えずにブルーの方を買いました。
…炭酸水でした。

次の日、また同じ水を買うことにしまして、今度はピンクの方を買ってみました。
…炭酸水でした。って、こっちも炭酸水かいっ!キャップの色、意味ナシ!

しかし個人的に炭酸水は嫌いではありません。

(つづく)

2014年01月12日

キシナウ散歩

あとで夜行列車に乗りますので、まず駅の場所を確認。

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キシナウ駅。思ったよりずっと立派な駅舎です。

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駅までの道の途中に「のみの市」。

急坂を登って中心街へ。

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聖テオドア・ティロン聖堂。
http://www.gogobot.com/st-theodor-tiron-church-chisinau-attraction
黄金の屋根が見えましたので、ちょっと寄り道です。
正教徒の参拝の方法をちょっと見せてもらいます。
敷地に入る前、出た後、それにそれぞれの聖堂や聖人の前に来るたびに十字を切ります。
敷地内に売店があり、お供えものを購入するようです。
どことなく神道や仏教に近いものを感じますね。

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クリスマスツリー用のもみの木が売られてます。
キエフでももみの木1本だけ持って売ってた人がいましたけど、誰か買ってくれたかなあ?

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たぶんキシナウ市庁舎。

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郵便局。

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小さな凱旋門?「勝利の門」というそうです。

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Catedrala din Chişinău、キシナウ大聖堂ですね。

このあたりは公園になってまして、クリスマス屋台があちこちに出てましたよ。

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路上の民芸品市。
こういった路上市場、規模はさまざまですけど、あちこちでみられますね。

ここまで3時間ほど、キシナウ中心部をざっと歩いてみました。
中心部だけを歩いているせいか、あまり貧しい国という印象はありません。
クルマもたくさん走ってますし、治安も悪くない。
新しくて品数豊富なスーパーやショッピングセンターがあります。
カジノがたくさんあるのは両替商が多いのと同じ理由で、外貨が欲しいのかな…

一方で、乗り合いバスの料金から考えると、このへんの生活物価は高すぎです。
このあたりで安い食堂を探そうにも、なぜかそういうものはみつかりません。
本当に庶民的な生活というのはまた別にあるんだろうな、とは思います。

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おまけ画像です。
街路樹の根元に白い薬を塗ってあるんですけど、顔のペイントになってますね。

(つづく)

2014年01月11日

モルドヴァへ

せっかくの機会ですので、ウクライナの西隣の国を訪れることにします。
モルドヴァ共和国
ワインの産地として知られますね。
「欧州最貧国」とか「人身売買」とか、暗いニュースも多いのですが…
世界的には「恋のマイアヒ」って曲がモルドヴァの有名どころでしょうか。
民族・言語的にはほぼルーマニアです。でもロシア系住民もいて、内部対立を抱えています。
沿ドニエストル共和国というのがあったりします。

あらかじめオンラインでキエフ→キシナウのチケットをおさえておきました。
エア・モルドヴァ」という航空会社を利用しました。キエフからの距離は東京・神戸間くらい。
片道料金がトータルで109.19ユーロ。ちょい高めでしょうか。

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2時間遅れでようやく出発。飛行機小さっ!
よく揺れる小さな飛行機で、視界ゼロの霧の中を着陸するのはムダにスリルがあります。
移動にスリルとか求めてませんから。

モルドヴァの首都・キシナウの空港でまた現地通貨に両替。
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モルドヴァ・レイ。1レイ≒8円というところでしょうか。

空港から市内までは165番のマルシュルートカ(乗り合いバス)で30分ほど。
なんだか誰も運賃を払ってないような気がしますが…
降りるときにいくらか尋ねてみると、料金は4レイ(≒32円)でした。安っ…

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ソ連時代からあるという「コスモス・ホテル」に泊まりました。
1泊530レイ(≒4240円)。対応はとても良かったですよ。

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ビュッフェの朝食。

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夏の旅行以来のフル・ブレクファスト。

「これはチャイ(紅茶)、お湯はそこ、そっちの中身はカルトーシュカ(じゃがいも)…」
食堂のおばちゃんが早口で説明してくれます。全てロシア語です。
もともとソ連系のホテルだから従業員もロシア系なのか。
はたまた外国人にはロシア語の方通用しやすいと思ったのか。
そうなんです。必ずしもモルドヴァ=モルドヴァ語とはならないのですよ。
ウクライナもそうですね。必ずしもウクライナ=ウクライナ語ではありませんでしたね。

ただ、何語であろうと、おばちゃんの言わんとするところはなんとなくわかるような気がしますね。

(つづく)

2014年01月10日

「ワレニキ」と「サリャンカ」

ワレニキ。ヴァレーヌィク。ヴァレーニキ。Вареники。Varenyky。
ウクライナ料理です。
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コレです。水餃子みたいですよね。
中身はポテトだったり肉だったり、いろいろです。

ドイツのマウルタッシェン、イタリアのラビオリ、ロシアのペリメニ…
よく似た料理が汎ユーラシアの広い地域でみられますよね。

一緒に注文したスープは「サリャンカ」。
オリーブとレモンが入るのがお約束のようです。すっぱ辛い系の美味しいスープですよ。
注文すると、サワークリームが添えられます。

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キエフ駅北口側にある「ДPOBA」というセルフレストランでいただきました。
ワレニキとサリャンカで29.40グリブナ(≒382円)。お手頃価格ですね。

(つづく)

2014年01月09日

キエフのデモ

出発前、キエフで大規模な反政権デモが始まっているというニュースがありました。
で、年末年始はデモもお休みかといえばそうではなく、いま現在(2014.01/09)も続いてます…
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304125104579234991569366368.html#slide/1

「フレシチャーチク通り」はキエフの目抜き通り。
東京でいえば、銀座の中央通りのような位置づけかと思います。

メトロ駅を降りて、フレシチャーチク通りに出てみると…

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まず目に入ったのは積み上げられたバリケード。
え?バリケード?目抜き通りの真ん中に?

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そしてなんだかけむいのです。煙がたちこめて、あちこちでモクモクしてます。

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よく見るとテントが多数。それに薪ストーブ。仮設トイレ。ウクライナやEU各国の旗…

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ああ、ウクライナの「奇跡の51歳」、美しすぎる元首相・ティモシェンコさんですね。

一国の首都がえらいことになっちゃってますね。
もっとも、町の一部が封鎖されているとはいえ、日常生活に支障はないようです。
バリケードの前で記念撮影してる人もいっぱいいますよ。

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デモにまじって、どういうわけか、かぶりものをしてる人がやたら目につきます。
もしかすると、世界でいちばん着ぐるみの多い首都なんではないだろうか?

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こちらでは中の人がタバコ休憩ちゅう。おつかれさまです。

(つづく)

2014年01月08日

サーロとGRUDINKA?

ブラティスラヴァ・ホテルの朝食は100グリブナ(≒1300円!)とややお高いので、今回はあえて朝食ナシのプランを選びました。
それ以前に、まともに朝食を食べてしまうと、もう他の食べ物が入らないのですわ。

キエフ2日目です。
まずやるべきことは、キシナウからキエフまでの夜行列車のチケット購入。
隣国モルドヴァの首都からキエフに戻ってくる移動ルートだけが未定だったんですよね。

連日のキエフ駅です。
切符売場の窓口が多すぎてワケがわかりません。
慎重に窓口を確認していくと、8・9番窓口が国際列車のチケット売場と判明しました。
カタコトのロシア語と簡単なメモを使って、無事にチケットは入手できましたよ。

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開放寝台のチケットが270.72グリブナ(≒3520円)でした。

チケットが取れた安堵感から、露店でちょっとだけ腹ごしらえを。
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ソーセージドーナツふうピロシキ、6グリブナ(≒78円)。
日本のコンビニでもよく売ってるアレですね。

そしてこれひとつでうっかりおなかいっぱいになってしまいます。イカンな…

別の露店では「サーロ」(豚の脂身の塩漬け)を発見!
これぞウクライナ代表の脂肪分!
道ゆくおじさんもガマンできないのか、サーロを買い食いしちゃってますね。
これさえあれば、たとえ冬山で遭難しても生還できそうです。

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夕食用に、サーロよりもニクニクしい肉塊(GRUDINKA?)を購入します。
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「このくらいね」と指定した10p角くらいの塊で65グリブナ(≒845円)でした。
ウクライナの物価を考えると、かなりの高級品なのです。

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ちなみに帰りにスーパーで水、パン、ヨーグルト、ジュース、サラミ、みかんを買いました。
安いものを選んでいる傾向はありますが、全部で35.11グリブナ(≒456円)と格安です。
塊肉ひとかけだけで、この倍の値段ですからねえ。

(つづく)

2014年01月07日

ボリスピリ空港からキエフ市内へ

空港でまずは小額のユーロを現地通貨に両替します。
ウクライナの通貨は「グリブナ」もしくは「フリヴニャ」。「ぐりぶな」ね…
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お札たち。他に5グリブナ札と10グリブナ札もあります。
為替レートは1グリブナ≒13円というところです。面倒なので10円で換算してましたけど。

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補助通貨で、グリブナの下にコピーカという硬貨もあります。
1コピーカにいたっては13銭ですので、誰も拾う気にならないのか、よく道端に落ちてますよ。

控えめなタクシーアタックをかわし、空港から322番のバスに乗り込みます。
寄り道をしながら、約1時間でキエフ駅南口に到着。料金は40グリブナ(≒520円)。

◆キエフ 空港から市内への行き方
http://ameblo.jp/daikonmochi/entry-11133447472.html

◆街の中心までのアクセス
http://onlyzeiss3.web.fc2.com/rep-yukari/rep-z06kev_acc01.htm

次にアンダーパスを通って駅の反対側、北口に向かいます。
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キエフ駅北口。

ちなみに駅の地下にはトイレがあります。
もちろん有料なんですけど、公共の場にトイレがあるのは便利ですね。
で、ありがたく利用させてもらいます。
すると、とてもキレイな女の人が間違って男性トイレに入ってきました。
「男性用だよ!」といっせいにツッコミをいれる男性陣。
女性は自分のしたことがおかしく思えたのか、しばらく笑ってましたよ。

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北口側にある、世界で2番目に混むマックと、そのおこぼれを狙う隣の店。
(1番混むのはモスクワの店だそうです)

キエフ駅北口側には、メトロの「ヴァグザーリナ」駅があります。
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メトロはプラスチックのトークンを最初に入れて改札に入る形式ですね。
運賃は1乗車あたり2グリブナ(≒26円)と激安!

メトロに乗って、目的地の「ダルニーツィア」駅に到着。
すでにメトロは地上駅になってまして、ホームから宿泊先が見えました。
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ブラティスラバ・ホテル。3つ星です。
駅近くで5000円前後の宿泊プランを探したら、ここがヒットしたのでした。
こちらには3泊しまして、1274グリブナ(≒16562円)でした。

チェックイン後、カードキーを何度かざしてもドアは開かず、レセプションに引き返します。
802号室を案内されましたが、実は807号室に宿泊する手はずだったことが判明。
レセプションのおねいさんが笑顔で「私のミス、ごめんなさい〜」と。
てへぺろ☆発動。こういう場面で使われるのですね。

カードキーの件はともかく、ロケーション・設備ともに申し分ないホテルでしたよ。
カードキーなので毎回レセプションに寄らなくても済むし、ホテルのならびにスーパーもあります。

キエフは物価の割にホテル代の高い街でして、街の中心部のよいホテルに泊まろうと思ったら、
それなりの出費を覚悟しなければなりません。
CPやロケーションを考えると、今回の宿泊先はなかなかよいチョイスだったと思います。

ただ、チェックインは現地時間の21:30、日本時間の早朝4:30でした。
さすがにもう疲労困憊です〜

(つづく)

2014年01月05日

出発

おもいがけない10連休。
これはぜひともどっかに行かなければなりません。

候補地はいろいろありましたが、それなりに忙しい時期ですので、ビザの必要な国はちとつらい。
あったかい国でのんびりというのも良さげですけど、寒暖の差が激しいと体調を崩すかも。
同じ体調を崩すなら寒いとこの方がリスクが少ないかな。って、ナゼ体調を崩す前提なのか。

そしたらたまたま安いチケットの出物がありまして。
ウクライナ往復のチケットをおさえちゃいました。

ウクライナを選んだ理由のひとつが、これからクリスマスを迎えることです。
ヨーロッパのクリスマス前後の雰囲気って悪くないんです。

とっくにクリスマスは終わっているではないか、何を寝ぼけてるんだ、寝言は寝て言え、
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。

実は、いくつかの正教国では、クリスマスはグレゴリオ暦の1月7日に祝うことになってるんです。
なので街なかではツリーやオーナメントをよく見かけましたよ。


出発に際して、まず旅先に持って行く本を選びます。
何かいい本ないかな、と思って「ウクライナ」で検索をかけると『美少女紀行』がひっかかります。
『美少女紀行』というのは20年ほど前に(以下自粛)

結果的に選んだ本は2冊の文庫本。
米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』と、武田百合子『犬が星見た』です。
本は持っていきましたが、マフラーを忘れ、カイロを忘れ、爪切りを忘れ…
後から考えると、準備がかなりテキトーでしたね。

師走の勢いのまま、27日に出発。
今回はラウンジも利用してみました。
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◆TEIラウンジ:成田空港第2ターミナル本館4F 7:00〜21:00
http://www.narita-airport.jp/jp/guide/service/list/svc_61.html

飛行機に乗り込むと早速、どこぞのツアコンさんからリクエストが。
「家族が離れ離れになってしまったので、席を替わってほしい」と。やっぱりそうですか。
そう言われてすんなり席を譲るかどうかは、人を見て判断しているのでしょうね…

シベリア航空(S7)という会社を利用するのは初めてなのでやや不安でしたが、
JALとのコードシェア便でしたので、モスクワ往復は実質JALそのものでした。
日系キャリアというのは何かとラクですね。

機内食も美味しいのです。
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さらに食後はハーゲンダッツつき。ボトルの水も配ってくれたり、至れりつくせり。

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2回目の機内食はお弁当。
卵焼きだと思って真っ先に手をつけたら、実は小さなロールケーキでした。

機内プログラムには電子書籍のマンガが用意されてました。
『グラゼニ』を読み、『トリコ』を読み、『海街Diary』を読み、『ちはやふる』を読み、
『信長のシェフ』を読み、『ヒカルの碁』を読み…気づけばモスクワのドモジェドボ空港に到着です。

次にS7の機体に乗り換え、ウクライナのキエフをめざします。
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S7のコーポレートカラーは黄緑。機体も全体が黄緑でペイントされてます。

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S7の近距離機内食はこんな感じのボックスでしたよ。

飛行機はつつがなくウクライナのボリスピリ空港に到着します。

(つづく)