今回は南部アフリカの両国に共通する料理を自作してみました。
(青年海外協力隊やNGOの方々が現地の食生活をWebで公開なさっているので、参考にしました)
サザ、ムリオと牛肉のトマトシチュー
メインの牛肉シチューは、肉を炒めて→ザク切りトマトと玉ネギを加えてさらに炒めて→ブイヨンを入れて煮込んで→塩で味の調整。
アフリカでは「ロイコ」というブランドのブイヨンを使うことが多いようです。
「ムリオ」はジンバブエの主要言語・ショナ語で野菜のこと。
野菜は主菜に混ぜたり、ピーナッツバターと和えたりするみたい。
今回はシンプルに油と塩で炒めた付け合わせ。
主にセイヨウアブラナの葉が使われるようですが、のらぼう菜のシーズンは春先なので同じアブラナ科の大根葉を使ってみました。
そして主食の「サザ」。
穀物等の粉と水を混ぜて火にかけ練り上げる、お餅のようなもの。
伝統的にはトウジンビエやモロコシ(タカキビ、コーリャン)等の穀物が使われますが、現在の主要材料はトウモロコシ粉。
ですので白トウモロコシ粉を入手し、火にかけコネコネしてみました。
年末のこの忙しいのに何やってんだか。
お味の方は……意外にイケました。
サザにはあまり味がないのですがトウモロコシの風味を感じられますし、汁気のある料理と馴染みます。
栄養バランスもまずまずでしょうか。
さて。ジンバブエでは「サザ」ですが、同様の主食がアフリカ各地に存在します。
ケニア・タンザニアでは「ウガリ」。
南アフリカでは「パップ」、ボツワナでは「パパ」。
ウガンダでは「ポショ」。
マラウイとザンビアでは「ンシマ」。
似たものとしてはアフリカ中西部の「フフ」もありますね。
アメリカ南部のトウモロコシ粥「グリッツ」との関連はあるのか。
またイタリアのポレンタやルーマニアのママリガは仲間と言えるのか。
トウモロコシの原産地・南米の料理との違いは。
食文化への興味は尽きないものですね。
てなわけで、AtoZが終わるタイミングで『世界食文化図鑑』という本を買いました。
来年はまた別のカタチでやってみようと思います。